鋼帯
鋼帯とは
“鋼帯”とは、帯状(テープ状)に加工された薄い鋼材のことを指します。英語では steel strip や steel band と呼ばれ、薄くて細長い形状が特徴です。

鋼帯の製品紹介
焼入鋼帯
みがき特殊帯鋼に「スリット加工」、「エッジ加工」、「無酸化焼入れ」、「焼戻し」、「着色」を施した鋼帯です。
高硬度、高弾性、耐摩耗性、高平面度を兼ね備えた材料です。
さびが発生しますので、油を塗布するなどして防錆します。
表面仕上げには、下記の種類があります。
| 光輝色 | 焼入れ焼戻し時の自然色 |
|---|---|
| 光輝白 | 焼入れ焼戻し時に無着色 |
| 光輝青 | 焼入れ焼戻し後に着色して青色 |
| 光輝茶 | 焼入れ焼戻し後に着色して茶色 |
| 研磨白 | 焼入れ焼戻し後に研磨して無着色 |
| 研磨青 | 焼入れ焼戻し後に研磨し、着色して青色 |
| 研磨茶 | 焼入れ焼戻し後に研磨し、着色して茶色 |
焼入鋼帯の特長
1. 非常に高い硬度
HV480~590の高硬度が得られる。 切断、摩耗、荷重のかかる用途に最適。
HV480~590の高硬度が得られる。 切断、摩耗、荷重のかかる用途に最適。
2. 優れた耐摩耗性
摩擦や繰り返し接触に強く、長寿命部品に使われる。 摺動部や工具部品に最適。
摩擦や繰り返し接触に強く、長寿命部品に使われる。 摺動部や工具部品に最適。
3. 高い弾性・ばね性
バネ用材としても使用可能。弾性限界が高く、変形後に元の形に戻る能力が大きい。 巻きばね・ゼンマイばねなどに使われる。
バネ用材としても使用可能。弾性限界が高く、変形後に元の形に戻る能力が大きい。 巻きばね・ゼンマイばねなどに使われる。
4. 寸法精度・平坦性が高い
焼入れ・焼戻し後に精密研磨や矯正が施されており、平坦性・厚みの精度が良好。 精密機器部品などにも対応。
焼入れ・焼戻し後に精密研磨や矯正が施されており、平坦性・厚みの精度が良好。 精密機器部品などにも対応。
5. 高強度ながら粘りもある(焼戻し処理による)
焼戻しにより硬度をやや抑えつつ靭性(粘り強さ)を確保しており、破損しにくい。
焼戻しにより硬度をやや抑えつつ靭性(粘り強さ)を確保しており、破損しにくい。
一般的な材質
SK85M
主な用途
ばね、ゼンマイ、コンベックス、刃物、工具、シャッターブレード、自動車用クラッチ部品、円形蛍光灯ホルダー、機織り機の筬(オサ)、すきまゲージ
標準製造可能範囲
ステンレス鋼帯
冷間圧延ステンレス帯鋼に「スリット加工」、「エッジ加工」、必要に応じて「テンパー処理」を施した鋼帯です。
板幅は極細の0.8mmから製造可能です
ステンレス鋼帯の特長
1. 高い耐食性(さびにくい)
ステンレス鋼特有の耐酸化性・耐腐食性があり、湿気等に強い。
ステンレス鋼特有の耐酸化性・耐腐食性があり、湿気等に強い。
2. 優れたばね性(弾性)
高い引張強さと弾性限界により、曲げ・伸縮・ねじりに対して弾性的に変形し、元に戻る性質がある。SUS301やSUS304の“冷間圧延硬化材(1/2H〜EH材)”などは、焼入れせずにそのままばね特性を持つ。ぜんまいばね、精密ばね、クリップなどに最適。
高い引張強さと弾性限界により、曲げ・伸縮・ねじりに対して弾性的に変形し、元に戻る性質がある。SUS301やSUS304の“冷間圧延硬化材(1/2H〜EH材)”などは、焼入れせずにそのままばね特性を持つ。ぜんまいばね、精密ばね、クリップなどに最適。
3. 加工性の良さ(冷間加工可能)
冷間加工によって強度・硬さを向上させた状態でも安定した加工性を持つ。
冷間加工によって強度・硬さを向上させた状態でも安定した加工性を持つ。
4. 非磁性(または弱磁性)の鋼種も存在
SUS304やSUS316などは非磁性または弱磁性のため、磁気を嫌う用途にも対応可能。電子部品、センサー機器などにも適している。(※SUS301-EH等は、磁性有り)
SUS304やSUS316などは非磁性または弱磁性のため、磁気を嫌う用途にも対応可能。電子部品、センサー機器などにも適している。(※SUS301-EH等は、磁性有り)
一般的な材質
SUS301 : SUS304からCrとNiを低減し、硬度を高めた材料
SUS304
SUS316
SUS631 : 熱処理によって硬度が高まる析出硬化系の鋼種
SUS632J1 : SUS631と同じ析出硬化系の鋼種
SUS304
SUS316
SUS631 : 熱処理によって硬度が高まる析出硬化系の鋼種
SUS632J1 : SUS631と同じ析出硬化系の鋼種
主な用途
ばね、ゼンマイ、玩具、建築金物、医療用機器、機械部品、文房具、電池関連、ドームスイッチ
標準製造可能範囲